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神山監督とタムラコータロー監督が好き。 I've Soundという音楽制作集団のぷち追っかけ。
丸島 鈴美/まるしま すずみ(創作)

ひとりで生きていこう。そう考えたことがあった。
でもそれを可能とするには自分があまりにも無力だと思い知って、せめて唯一で在ろうとした。

自分が興味のあることにしか興味を示さない、それを悪いことだとは考えなかった。
自分がそうするから、他人からそうされることに文句はないけれど、それをルールの押し付けだと知った時、間違えたのかもしれないと振り返った。

けれど、自分が選んだ道はもう戻れない道に見える。たとえ他の誰かが簡単に戻ることができても、あたしには、それが出来ないだろう。
両足は深くその沼へ沈んでいる。今更この沼を出るにしても、岸辺へ戻る頃にはとうに日が暮れている。夕闇に包まれた世界で、新しい道を探そうなんて、前向きには考えられない。
道を探す時間は惜しく、道を歩む苦難が億劫だ。

だから、このまま。
ひとりで、朽ち果てる。

孤独を孤高とするには圧倒的に足りないのに、それに気付かないふりをしていた。
だけど、本当は知っていたし、ひとりにはなれない現実を得ていた。

生き方を変えられないあたしは、これからもこの沼を進み、多くを捨てていくのだろうけれど、数少ない得たものの中、殆どが宝物だったという真実を忘れてはならない。

野々宮 智沙希、江西 結人、小塚 良、四之宮 茜。

偽りだらけの虚勢の中心で、それくらいは信じていい真実だ。
今日も指折りのそれを糧に、あたしは息苦しい世界の中を生きていられる。
彼等にとって、どうあたしが映っているかは、分からないけれど。

一人遊びに長けているあたしは、彼等がいれば、たぶんそれで十分なのだろう。
歪んだ小さな世界だという自覚はあるけれど、上っ面だけの友人よりも、あたしはあたしの世界を見てくれる彼女達を選んだ。
だからあたしは、あたしに出来る精一杯で、いつか彼女達に応えたいと思う。

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