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神山監督とタムラコータロー監督が好き。 I've Soundという音楽制作集団のぷち追っかけ。
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舞台ノラガミ 神と絆

観劇してきました。ので、ざっと感想をまとめます。
※あんまり言及してませんが、そこはかとなく夜トひよ、兆毘沙、大福について触れてます。
※ネタバレしまくりなのでご注意ください。



拍手[1回]




■あらすじ

人々の願いから生まれる神は、人に忘れられると消えてしまう。
争いを願う人々から生まれた神、イサゴは、災いを呼ぶからと主に放たれた死霊と出会い、彼に「颯」と名を与え、神器とした。

福の神を目指す夜トは、妖を斬るだけの先が見えない毎日に飽きたのか、いまいち仕事に身が入らない様子。
それを叱りつける雪音と、優しく見守るひより達のもとへ兆麻が現れ、最近どうも妖が多いので原因を調査していると言い、なにか知らないか尋ねた。
貧乏神である小福が風穴を開けた可能性を潰し、小福、夜ト、ひより、雪音は天神のもとへ向かう。
天神のもとには毘沙門が尋ねており、夜トと喧嘩をはじめ、小福がそれを煽る。
喧嘩を止めようとした天神に「負け犬」「怨霊」だのと罵声をあびせた夜トと毘沙門に我を忘れた天神が、雷を落としまくり、軽いパニックに陥る。
そのとき、大きな時化の気配を察知した夜トと毘沙門は、雪器、兆器を連れて現場へ急行。
小福もそれについて行き、放っておいたらろくなことにならないと分かっている大黒もそれを追いかけ、残されたひよりは肉体から抜けて無防備な霊体のまま彼等を追いかける。
怒り狂っていた天神を宥めた真喩は、置き去りの肉体を眺めながら、ひよりのことを案じていた。

時化の現場に辿り着いた毘沙門は、妖を退治する。
そこへ、イサゴなる神が現れ、騒ぎを起こしているのは自分だと認める。
どういうつもりだと銃を構える毘沙門と対峙するイサゴは、謎の神器「颯器」を使い、神と神器の感覚を遮断、パニックに陥る毘沙門を追い詰める。
そこに夜トが現れ、イサゴと刃をまじえるが、イサゴは禍津神である夜トの強さに惹かれたのか、夜トを仲間に誘う。
「おまえはこっち側の神だ、性分に嘘はつけねえだろ」
イサゴの言葉に黙る夜ト。力ずくで従わせようと、再び刀を構えるイサゴ。ほんの少し落ち着きを取り戻した毘沙門。
3柱の戦いは、しかし「颯器」の特殊攻撃により、イサゴに有利な流れとなる。
霧に包まれ神器との繋がりを感じられなくなった夜トと雪音は、うまくイサゴを攻撃することができない。
そこに、夜トたちを心配したひよりが現れる。
神聖な戦いの邪魔だとひよりを斬ろうとするイサゴに、やめろ、と夜トが悲痛に叫んで立ちふさがるが、とても戦える状態ではない。
ひよりを庇うように倒れた夜トに寄り添うひよりに、イサゴが仕掛けようとしたとき、小福が現れて流れを変える。

貧乏神の登場により戦局が見えなくなったと、イサゴはその場を立ち去った。
難を逃れたものの、神と神器との感覚を断たれた夜ト、雪音、毘沙門、兆麻の動揺は小さくなかった。
特に雪音はひよりを守れなかったこと、パニックに陥った自分がろくに戦えなかったことに「祝」としての自信が揺らいでしまう。
ぐらつく雪音の心情を察し、夜トは雪器を持ったままその場から立ち去り、ひよりは自分が足を引っ張ってしまったことに対して胸を痛め、「夜トの弱点はひより」という情報を与えた小福は大黒に叱責を受け、その場は解散となった。

後日、ぎくしゃくを通り越してぼんやりしている雪音と、床に転がって黙り込んでいる夜トを心配し、ひよりはふたりに声をかける。
上の空の雪音は明らかに気落ちしていて、足手まといの自覚があるひよりはうまく言葉を伝えられない。
よほど負けたこと、守れなかったことがショックだったのか、雪音は空元気も見せてくれない。
夜トはそんな雪音の重苦しい気持ちをダイレクトに受け続けて、刺されるまではいかずとも、相当身体がだるいらしい。
ひよりはそんなふたりに「私、ふざけてる夜トと雪音くんが好き」と伝えるが、雪音は「どうしたの、ひより」と自分は普通、大丈夫であることを押し通そうとし、夜トは「大好きってなんだよ照れるなよ」と軽くひよりをおちょくる。
それに対して「夜トはなんとも思わないんですか」と声を上げたひよりに驚き、兆麻に呼ばれてたと言った雪音は夜トを連れて天神のもとへ急ぐ。

天神のもとに集まり、イサゴについての情報を確かめていたところで、時化が発生、夜トは現場に急行する。
一方、ひよりのもとにはイサゴの神器が現れ、大黒が応戦するが大勢に無勢、ひよりが誘拐されてしまう。

妖を退治した夜トはイサゴの姿がなく、手ごたえを感じなかったことから、ひよりが狙われている可能性に思い当たり、「間に合ってくれよ」と急いで引き返す。
連れ去られたひよりは逃げ出そうとするが失敗、逃げられると面倒なので痛めつけてやれと、と窮地に立たされる。
そこで毘沙門が現れ、ひよりを逃がしてくれる。ひよりは夜トのもとへ急ぐ。

夜トを見付けたひよりは自分を逃がしてくれた毘沙門を助けてほしいと話す。
しかし、ひよりをこんなところに一人で残しておけないという雪音、黙り込む夜ト。
ひよりは真っ直ぐに夜トを見つめ、戦場を指し示し、夜トと雪音に告げる。
「夜トと雪音くんにしか解決できないことだから、いって」
頷いたところで、ひよりを探しに走り回っていた大黒も合流する。
そこに妖が現れ、大黒はひよりちゃんのことは任せろ、と妖を蹴散らしながらひよりを逃がす。
「元気に帰って来て、いつものふたりを見せて!」
ひよりの言葉を受けた夜トと雪音は、大黒にひよりを託し、戦場へ向かう。

イサゴVS毘沙門。やはり「颯器」の奇妙な能力のせいで、毘沙門は不利だった。
加勢する夜トだが、再び「颯器」の感覚遮断の霧を受け、混乱する雪音。
だが、互いを信頼する気持ちでそれに打ち勝ち、イサゴからの一撃を防ぐ。
「うちの兆麻にできないわけがない」
毘沙門も同様に敵の術を破り、状況は逆転、追い詰められていくイサゴ。
雑魚妖をあしらう毘沙門と、こっちへ来い禍津神としつこく誘ってくるイサゴと刃をまじえる夜ト。
だんだんとイサゴを追い詰めていき、勝てないと思った颯丸はイサゴに「自分はあと一回だけ感覚遮断の能力が使える」と言い、イサゴはそれに賭けて夜トに斬りかかる。
「颯器」の能力が発動し、しかし、感覚遮断を受けたのは、夜トではなくイサゴ本人だった。

争いという願いから生まれたイサゴは、自らの命を軽んじ、何度も代替わりをしてきた。
争いのための争いを求めるイサゴの生き方を認められなかった颯丸は、主に生きてほしいあまり、無自覚に主を刺してきた。
今その亀裂が大きく広がり、イサゴをズタズタに切り裂いていく。

なにをしたと憤る瑞丸と禄丸、私は何も、と首を振る颯丸。
すべてを把握した夜トは「おまえ(颯丸)の生きてほしい願いが、イサゴの死んでも構わないから争いを続ける意思に反し、無自覚に刺していたんだ」と語る。

颯丸は、ここ数日偵察していた夜トと雪音の、互いを本気で気遣い、心配し、ぶつかりあう姿こそを正しいと思い、そう在りたいと願った。
しかし本音でぶつかることを恐れ、本心──死んでも構わないから紛争を導こうとしている主が間違っているという考えを隠し続けた。
相容れぬ思想の結果がイサゴの敗北だった。

「このままじゃイサゴは死ぬ。おまえを放てばおまえに刺された傷だけは癒える」と言う夜ト。
「イサゴ様に死んでほしくない。放ってほしい」と願う颯丸に、「おまえたちは等しく大事な神器だ」と首を振るイサゴ。
「今のあなたに仕えたい」と泣き叫ぶ颯丸に「今にしがみつくな、一歩先を行け、そこからしか見えない景色もある」とイサゴが言い聞かせる。

「このままじゃこいつらがつらい。おれの身体ごと、縁を切ってくれねえか」
イサゴの頼みに頷く夜ト。
「長く生きることなんて考えたことがなかった。これが絆か…なんだか、あったけえなあ」
さいごに泣き笑いを浮かべたイサゴに雪器を向け、夜トは縁を切った。

遺された3人の神器に、毘沙門が「イサゴ殿を迎えてやれ」と告げ、3人は立ち去る。
とりあえず元凶を潰し、自信を取り戻した雪音に、「胸張って(ひよりのもとへ)帰ろう」と夜トが言う。

日常に帰ってきた夜トは、いつものように妖退治を面倒くさがる。
雪音はそれをいつものように叱りつけて、「福の神になるんだろ!前とはもう違うんだから」と、ある方向を指さす。
雪音が指し示したほうを振り返った夜トの視線のさきで、お社を持ったひよりがにっこりと笑い、ふたりに呼びかけた。
「夜ト、雪音くん、あのね──」

ここでEDが流れ、代替わりしたイサゴの面倒を見る3人の神器、日常を満喫する夜ト、ひより、雪音、小福&大黒たちの様子が流れて、終了。
(毘沙門&兆麻、天神&真喩の日常や、代替わりしたイサゴが内包する矛盾についての会話とかもありますが割愛)

ひよりがいるから、もう前までとは違うんだと。
夜トとひよりと雪音って、やっぱり3人がひとつというか、家族なんだよね、うんうん。

大福のシーンとか省きましたけど、おおまかにはこんな流れです。たぶん。



■キャストさん

全員前作から続投です。舞台界隈は明るくないのですが、人気俳優さんが多いらしいので、続投は奇跡に近いともいえる…くらい、すごいみたいです。
個人的には続投とても嬉しかったです。なによりも長谷川かすみちゃんのひよりんが見れて嬉しかった。
あと小福ちゃんめちゃくちゃ可愛い。小福ちゃんとても小福ちゃんです。
びしゃあもまんまなんです。え、アニメから出てきました?ってくらいびしゃあです。
女性陣みんな可愛くて格好良くて素敵なので、続投ありがとうございます。もちろん男性陣も!

JKひよりん可愛いが爆発してました。原作カラーな白制服を着こなすかすみん可愛い。



■夜トとひより

前回はこっちがドッ!ってなるほどベッタベタに触ってt…抱き着かせてくれたのに、今回はひよりんがサッと避けてました。
これは時系列的に「夜トを意識する前のひより」だから抱き着かせてくれた舞台一期と、「夜トを意識しているから避けてしまうひより」の舞台二期なのかなと。
ひよりだけ制服変わっていて時間の流れを感じますが、このやりとりだけでも関係性の変化が見られますね。
夜トちゃん曰く「充電させろ!」らしいのです。「私は充電器じゃありません!」と逃げるひよりん。かわいい。
充電させてくれないと夜トちゃん干からびちゃうかもしれないし、ひよりの贄を要求しはじめると思うので、夜中にこっそりたっぷり充電してください。


■大黒と小福

今回の大福夫妻は凄まじい愛の告白がありましたね。おんぶ可愛かった…大黒さんかっこいい…。
小福さんを庇う大黒さん、叱りつける大黒さん、とっても素敵な旦那様でした。
小福さんも素直に嬉しいって言う可愛い嫁で、大黒がへこんでるときに支えてあげられる、素敵な夫妻です。
前回よりパワーアップした大福夫妻のラブラブっぷり、ふたり前後に並んで首傾げてるの可愛い。可愛いです。


■兆麻とヴィーナ

戦いにおける信頼関係はどこよりも上というか、経験がものを言ってる感じで、びしゃあを支える兆麻の頼もしさ。
なにも心配してない毘沙門と、すべての神器を信頼して戦いの流れを読み指示を出す兆麻の、絶大な信頼が織りなすバトル。
今回の兆麻さんわりとギャグ要素多かったのですが「ヴィーナの柔肌は僕が守る」宣言が、ああ、兆麻…という感じですね。
相当にびしゃあ拗らせている、変態方向に突き抜けている舞台版兆麻さん、面白かったです。



■演出

他の舞台あんまり知らないのですが、映像演出が凝っていて、かなり分かりやすいです。
神器の変身(?)シーンとかも、アニメにそって光が走り、名が表示されたり。
妖の大群と戦ってるときは、あちこちにアニメをベースにした妖の群れをわらわら流して、たぶんオリジナルの「イイニヨイ」音声入っててました。笑
あと、序盤でひよりが夜トにお社をあげるシーン(原作とはちょっと違う)回想があるんですが、そこでお社をアップで映してくれたりとか。
主題歌に合わせてOP流れるところは、アニメ意識されてる印象が前回からありますが、やっぱり曲流れてそういうことされると、作品への情熱が伝わってきたり、いろいろ思い出しちゃったりして、涙腺がゆるみますねえ…(開始3分で泣いてたかもしれない)
妖とのバトルは今回もなかなか熱かったです。妖に追い詰められてものすごいピンチ!ってことはなかったかもですが、妖との対峙で大福VS妖、夜トVS妖にボケが入ってたりして、くすっときました。
ヴィーナに関しては華麗なる鞭使い! いろいろ武器がありますが、紝器…鞭さばきがすごく綺麗でした。
あ、あと序盤の妖退治で夜トが雪器に話しかけることで、神器は武器になる、というのを分かりやすく表現されている印象を受けました。



■感想

一期と違って説明が少なくなってたり、ギャグとシリアス要員のバランスが変わってたりする印象ですが、なかなか楽しめました。
オリジナルキャラクターのイサゴは強烈な存在感があり、一貫して己の性分を認めて場を引っ掻き回していたので、好感が持てる悪役です。
なので、その後のことを思うと、ちょっと胸が切ないですが…。神器思いの素敵な悪役でした。

天神さまと真喩さんは相変わらず説明役のポジションでしたが、今回は天神さまがギャグ暴走していて、面白かったです。
「(夜トの心配をする)ひよりさんの気持ちも分かるのですが」
とか、なんか今回は外堀から埋められていく感のある台詞がちょこちょこあって、周囲から見えている関係性みたいなものと、本人たちの感じている関係性の表現(夜トとひよりと雪音、中盤でバラバラになるというか、うまく噛み合わなくなるんですよね。)もあったのかなあ、と今ちょっと思いました。(思いはしたけどたぶんそんなことはないです。)(関係性の内外対比をするには演出が弱すぎると思うので気のせいです…。)

一期は一回しか見てないので、だいぶ曖昧な記憶になってるので細かいことは言えないのですが…。
個人的には、一期のほうがノラガミとしての完成度は高い(ノラガミの世界観を感じられる)と思います。(理由は別の記事に書きます。たぶん)
もちろんに二期も楽しめましたし、キャストさん、スタッフさんのノラガミへの情熱はものすごく伝わってきます。
ノラガミのファンとして、ノラガミを大事に思って作ってくれて、とても嬉しいです。感謝しています。ありがとう!



■その他

前回は「今日のわだっくま」コーナーがあったのに、今回は初日だけしか噂を聞きませんでした。
てっきりあると思っていたので残念です。。千秋楽はあったのでしょうか。

挨拶でひよりんと小福さんが手を繋いで出てきたとき、あまりの可愛さに涙が出ました。
なんだそこ天国か。楽園なのか。可愛いにもほどがある。

あと挨拶でかすみちゃんが舞台上の階段から下りてくるとき、ちょっとよろけて転びそうになって、「あ、やっちゃった」って恥ずかしそうに笑ってたの、めちゃくちゃ可愛かったので映像に残して。千秋楽でそんな可愛いドジしてませんよね。
怪我してほしくないから、そんな危ないことしなくていいんですけど、もう本当にひよりんって感じで可愛かった。
並んだ小福さんにこそっと「転びそうになっちゃいました」と打ち明けてるように見えたの可愛くて仕方なかった。
かすみん本当にひよりんなんだもの。かすみんばっかり見てました。可愛い。

かすみんのブログを見て知ったのですが、かすみんペーパークラフトのお社作ってくれたそうです…。
私なんて不器用すぎて失敗が恐ろしくて未開封のままです。
お社作ってくれてありがとうかすみん…。

終演の挨拶でお辞儀するときも、かすみん一番深く頭を下げてました。
長いこと頭を下げて、姿勢がひよりんっぽくて、滲みでる優しさ、母性、壱岐ひよりオーラがすごかった…。

私が見てきた公演で、夜ト役の鈴木さんが締めそこねたことがあって。
「おい夜トしっかりしろよ~!」と言う雪音、
隣で優しくふふっと笑ってるひより、
「そういうこともあるんだよ~。気を抜いてるわけじゃなくてさ~」と困った顔で笑う夜ト、
とても可愛い家族が拝見できてご馳走様でした。これも収録してほしさある。(無理です。)
ここで全キャストさんずるっとずっこけた感じで、もう~とわらわら夜トに集まって笑ってるの、可愛かったです。
和気あいあいとしていて、ああ、本当にとっても仲の良い、素敵なメンバーさんなんだなあ…と思うと、なんだか嬉しかったです。


というわけで、ざっくりあらすじ&感想でした。
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